本日は、6月中旬のメンテナンスで仕様変更となった「奥義演出の高速化」について、まとめようかと思います。
この仕様変更は、サービス開始から9ヶ月弱経った対魔RPGにおいて、間違いなくターニングポイントとなる出来事で、これ以前以降で、パーティ構成が劇的に変化することになったと思います。
とはいえ、これから対魔忍RPGを始められるプレイヤーさんにとっては、もう過去のことになっていきますので、初期対魔忍RPGの遺産として、どういう状況だったのかを書き残しておきますっ。
端的に言うと、ユニットの強さに、ねじれ現象が発生していましたが、それが翻って奇跡的なバランスを取っていたのが初期対魔忍ＲＰＧの特徴でした。
〇ユニットの強さのねじれ現象
このゲームのユニットは、大別すると４種類あります。
ガチャ産SR、イベント産SR、ＨＲ、Ｒの４種ですね。
個体差を抜いて考えると、基本的には
「ガチャ産ＳＲ＞イベント産ＳＲ＞ＨＲ＞Ｒ」
の順で強くなります。
しかし、実際には
「ＨＲ＞ガチャ産ＳＲ≧イベント産ＳＲ＞Ｒ」
の順で強いという潮流があったのが、仕様変更前の対魔忍RPGでした。
〇何故このような状態にあったのか？
まず前提から言うと、全ての状況において、この不等式が成り立っていたわけではありません。
主に、メインクエストからランダム発生するレイドボス戦、及びレイドイベントにおいてです。
このふたつは、参加報酬の他にMVP報酬があり、討伐までに与えたダメージが多い上位３名のユーザーに与えられ、事実上報酬が倍になるため、出来れば「MVP狙いたい・・・！！」というのがプレイヤー心情でしょう。
基本的に、自分のペースで遊ぶことが出来るこのゲームにおいて、唯一間接的にですが、他のプレイヤーさんと競う部分であり、だからこそ、こつこつと育てた自軍の成長を感じられる側面もあると思います。
そして、このMVPを狙うために、DPSを出す必要があるのですが、そこに、このねじれが絡みます。
SRユニットは（全てのユニットがそうではないですが）、基本的にその火力をいかんなく発揮するためには、「奥義」に該当するスキルを打つ必要があります。
が！
この奥義は、平均して10〜15秒のカットイン演出が入り、それがスキップ出来ません。
体感として、レイド戦闘中の1ターンが15秒前後くらいなので、例えば自軍5人が全員奥義を打ってる間に、他のプレイヤーさんは5ターン攻撃しているということがあるかもしれません。
これは極端な例ですが、ことほどさように、SRユニットはこの奥義演出の時間的長さが、火力貢献において、大きなロスとみなされがちでした。
対して、HRユニットの「必殺技」の中には、SRユニットの「奥義」には1枚劣る威力でも、演出がなく即打てること、必要SPが少なく回転効率がいいことで、主力級の活躍が期待できました。
これが、ねじれ現象が発生していた理由です。
〇過ぎ去りし奇跡的なバランスと今後
このねじれは、ある意味で奇跡的なバランスを成立させていました。
本来、ユニットとしてはSRの後塵を拝すことになるHRが、一転して主力級になるため、コレクションの枠を超えて、HRを集める意味がありました。
これは、運営さんが狙っていたことなのか、結果的にそうなったことなのか、前者だとしたらかなりテクニカルな仕掛けを成立させたなと感心の念を禁じ得ない！
序盤においてはユニットを多く集めるメリットを提示しておき（SRが引けなくても、戦力的安心を得られる）、1年を前にSR主力に舵を切る・・・もうこの頃にはハマってるプレイヤーはハマってるので、SR欲しさに一層のめり込む・・・
このロードマップ描いてたら、天晴過ぎるっス。マジで。
そんな中、「奥義演出の高速化」という仕様変更が6月中旬に行われ、このねじれは解消され、SRがSRとして活躍出来る時代に流れが変わったと、自分は思います。
（ちなみに、この仕様変更な事前告知など一切なかったので、急に奥義が倍速で流れて焦りました。笑。）
ちなみに、私はこの変更は、いい変更だと思っています。
対魔忍RPGはSDキャラがかわいく、丁寧に作られてますよね。特に、奥義演出は、毎回趣向を凝らしていて、楽しませて頂いてます。それが、「奥義は演出長いから、使わない・・・」はやっぱり悲しいですよ！
割を食ったのがHRユニットですが、こちらはこちらで、この仕様変更前に実装されたアリーナにて、スキル構成等で活躍の場が残されているはず。
それに、スキルの回転率でSRに勝るという長所は依然残ってますしね。
えー、という感じで長くなりましたが、ひとつの時代の終焉について思うことあれこれでした。
